Excelの新機能「取得と変換」を使えば、集計業務の効率を上げることができます
取得と変換で、"複数のシート（ファイル）を結合" する
Excelの新機能「取得と変換」を使えば、同一の "シート" や "ブック" だけではなく、異なるファイルの "シートを結合する" ことができます。
例えば、異なる場所（人）で入力した「集計表」を結合して「１つの表」にすることができます。
複雑な作業を"自動化"する、「Query」
「取得と変換」は、従来 "アドイン" として外部プログラムの扱いだった「Power Query エディター」を、Excelの標準機能として使えるようにしたものです。
「PowerQueryエディター」を使えば、指定した場所 "フォルダーやファイル" から条件に合うものを抽出して結合することができます。
作業内容を「保存」できる
そして、操作（作業）内容が、"『クエリ』として 保存される" ので同じ作業を繰り返し行うことができます。
例えば、「指定したフォルダー内のファイルを結合する」というクエリを作成しておけば、追加するファイル（CSV）を「フォルダー」に放り込む（Drag and Drop）だけで「月」や「年」の集計表ができます。
他にも、営業所ごとに作成した集計ファイル（CSV）をフォルダーに入れるだけで、会社全体の集計表を作成することができます。
別々のファイル（CSV）を手作業で結合（切り貼り）する作業は単純ですが、"集中してやらないとミスにつながることが多々ある神経を使う作業" です。
"クエリ" を使えば、この作業がほぼ自動的にできるようになります。
「表（シート）」の"特定の フィールド（項目）だけ" を結合（抽出）できる
そして "クエリ" は、単純な「結合」だけではなく、条件に合うものだけを結合させたり、データを変換したりすることもできます。
「別々のファイル」 になっているものを "１つのファイル（シート）"にする
業者ごとに「別々のファイルに分けて管理」することによって、「取得と変換」で結合させることができます。
「取得と変換」で"結合"する際の注意点
「取得と変換」でフォルダ内のファイルを結合する場合には "条件" があります。
この条件を守らないと、「結合」することができません。
- 結合するファイルは「別々に管理」する
- ファイルには「１つのシート」だけにする
- 「シート名」は "同じ名前" にする
１．業者ごとに「別々のファイル」で管理
業者ごとにデータを管理する方法は、１つのファイルに "業者ごとに別々のシート" を作成して管理する方法もありますが、「取得と変換」で結合するためには "別々のファイル" で管理している必要があります。
２．ファイルは「１つ（枚）のシート」だけにする
"ブック" に複数のシートがあると、クエリがうまく動作しないので、１つの「ブック」には「１つのシート」だけ作成します。
それぞれのシートの「様式（構造）」は同じものにする必要があります。
※ シート（ファイル）をコピーしてから作成するのが確実です。
３．「シート名」を統一する
「シート名」が "同じ名前" でなければ、"結合" させることができません。
※ "ファイル名" は、統一する必要はありません
「取得と変換」でファイルを結合する
「取得と変換」の操作方法は、下記の記事を参考にしてください。
「ＣＳＶファイル」を結合する
「ＣＳＶファイル」を結合する場合は、"ブック" を結合するより簡単で、同じフォルダに保存するだけです。
「ＣＳＶファイル」を結合する方法
「特定のフィールド（項目）」だけを結合する
シートの「特定のフィールド（項目）」だけを指定して "結合" することができます。
