INDIRECT関数を使って画像を表示させる
その1では、INDEX関数とMATCH関数を使って「画像」を表示させる方法を説明しました。
今回は、INDIRECT関数を使って画像を表示する方法を説明します。
前回のINDEX関数とMATCH関数を使う方法では、画像に設定されている表示される(貼り付けられる)セル位置(位置情報)を関数を使って変更して指定の位置に表示する方法でした。
今回の、INDIRECT関数を使う方法は画像を張り付けたセルに「名前」を付けておき、画像に設定されている「位置情報」にINDIRECT関数を使って「名前」を指示して表示させる方法です。
2つの方法の差は 、作業工数的には差はありません。
違いは、セルに「名前を付ける」手間と、「複雑な関数を入力」する手間のどちらが大変かという程度です。
セルに「名前を付ける」
セルに名前を付ける方法は複数あります。
- 「数式タブ」➡「名前の定義」➡「新しい名前」
- 「 CTRL+f3」➡「名前の管理」➡「新しい名前」
- 「数式タブ」➡「選択範囲から作成」
今回は、大量の画像を登録するので一度に設定できる3の「選択範囲から作成」の方法を使います。
「選択範囲から作成」で一括でセルに名前を付ける
- 「機種名」と「画像」の範囲を選択する
- 「数式タブ」を選択
- 「選択範囲から作成」をクリック
- 選択範囲から名前...で「左端列」にチェックを入れる
「機種名」で「画像」に名前が付きました
「名前ボックス」で画像を選択できる
画像 を張り付けたセルに「名前」を付けると「名前ボックス」に画像一覧が表示されます。
その名前ボックスで画像を選ぶと、その画像を張り付けたセルが選択状態になります。
この方法を使えば、簡易的な「画像付きの商品リスト」的な使い方もできます。
画像を表示させる場所を作成します
表示する画像を指定するセルに名前を付けます
セルに名前を付けることにより、数式の内容が分かり易くなります。
- 表示する画像を指定する「セル」を選択します
- 名前ボックスに「機種名」と入力します
INDIRECT関数に「名前」を付けます
数式に「名前」を付ける機能を使って、画像を切り替えるINDIRECT関数に名前を付けて保存します。
- 「数式タブ」を選択
- 新しい名前ボックスで、名前に「画像」と入力
- 参照範囲に、数式「 =INDIRECT(機種名) 」を入力
※ 「CTRL+F3」で、名前の管理 ➡ 新規作成 でも作成できます
画像が貼り付けられているセルを「リンクされた図」で貼り付けます
画像が貼り付けられている「セル」を選択(※ どこでもよい)
※ 「画像」を選択するのではない点に注意
画像を表示するセルに「リンクされた図」で貼り付けます
- 画像を表示する「セル」を選択
- 「ホームタブ」を選択
- 貼り付けの「オプション」をクリック
- 「リンクされた図」をクリック
画像のリンク先を「画像」に変更します
- 画像をクリックします(※ 貼り付けた直後は選択状態です)
- 数式バーで表示されている「元の画像のセル番地」を、名前を付けた数式(INDIRECT関数)の「画像」に変更します
※ エラーが出ることがあるので注意
INDIRECT関数の参照先の「機種名」に何も入力されていない状態だと、「参照が正しくありません」のエラーが出るので「機種名」にはデータを入力しておく。
※ エラーになった場合は、「 ESC キー」を何回か押して解除しやり直す
画像が表示されました
リスト入力できるようにしておけば、簡単に画像を切り替えることができます。
今回は、前回のINDEX関数とMATCH関数を使って画像を表示させる方法に続いて、セルに名前を付けておき、それをINDIRECT関数を使って指定する方法を説明しました。
状況に応じて使い分けてください。