事務作業の省力化や資料作成に役立つ、Excelの使い方を紹介

Excelの機能を最大限に生かして、業務の省力化や経営状況を分析できる資料の作成方法を解説します。

複数の「表」を集計する(その1) "串刺し(3D集計)" ※ 修正版

「複数の表を統合して集計」する

 

 月別に作成した集計表 "年単位で集計" したり、各部署に作成を依頼した "集計表を合算する" 場合、様式が統一されていれば簡単ですが「項目の並びが異なる」など様式が統一されていない場合、複雑な操作が必要になります。

 

複数の「表」を集計する方法

 複数の「表」を集計する方法。

 "数式" を使って1つ1つ集計する範囲を指定して集計すれば、様式の異なる「表」の集計をすることが可能ですが、「項目(列)」の数や、「データ(行)」の数が変わるたびに数式を修正する必要があり現実的ではありません。

  1. "数式" を使う

  2. "串刺し(3D集計・統合機能)"を使う

  3. "取得と変換" を使う

 

2."串刺し(3D集計)"の機能を使う

 「表」同一様式(表の"形"と"位置"が同じ)の場合は「串刺し(3D集計)」の機能を使って簡単に集計(表を統合)することができます。

 

シートを"コピー"して、地区別の「表」を作成

  "1つのシートをコピー" して、地区別にシートを分けて作成すれば表の様式が同一になるので「串刺し(3D集計)」することができま

「項目(列)」「データ(行)」も数がバラバラな3つの表

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2."串刺し(3D集計)"の機能を使う

 「表」同一様式で作成されていれば「串刺し(3D集計)」の機能を使って簡単に集計(表を統合)することができます。

 

シートを"コピー"して、地区別の「表」を作成

  "1つのシートをコピー" して、地区別にシートを分けて作成すれば表の様式が同一になるので「串刺し(3D集計)」することができます。

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「串刺し(3D集計)」の数式を入力

 「SHIFTボタンを使って、複数のシートを選択する機能を使えば簡単に数式を入力することができます。

 

集計(統合)用の「表(シート)」を作成し、"SUM関数"を入力

 追加した、集計(統合)のシートの「表」の左上のセルに "SUM関数" を入力。

  1. 「集計用の表(シート)」を追加します
  2. 集計(統合)する、最初の表の「左上のセル」を選択
  3. 数式「 =SUM 」を入力

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集計(統合)する、最初の「表」の左上のセルを選択

  集計(統合)する、"最初の『表』があるシート" に移動し、「表」の左上のセルを選択し、数式に "セル番地" を入力。 

  1. 集計(統合)する、1つ目の「表」があるシートを選択
  2. 「表」の左上のセルを選択し、"セル番地" を入力

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集計(統合)する、最後の「表(シート)」を選択

 SHIFTボタンを押しながら最後の(3つ目の)シートを選択して、集計(統合)する全ての(3つの)シートを選択することで 「串刺しの数式 が入力されます。

  1. SHIFTボタンを押しながら、3つ目のシートの「シート名」の部分をクリック

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数式を表全体にコピー

 「表」の左上のセルに入力した「串刺し用の数式」を表の全てのセルにコピーします。

 縦方向へは「フィルハンドル」の部分を "ダブルクリック" することで表の最下行まで数式がコピーされます。

 横方向へは "項目全体を範囲選択" すると「フィルハンドル」が出現するので、それを右方向へドラッグすると数式がコピーされます。

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"串刺し(3D集計)"を使うには「条件」がある

 今回のように、「同一様式の『表』」の場合は "串刺し(3D集計)" の機能を使って簡単に集計(統合)することができますが、この機能を使うためには条件があります。

 

"串刺し(3D集計)"を使うための"条件"

 "串刺し(3D集計)" を使うためには下記のような条件があり、「同一の表(シート)をコピー」してデータを入力すれば簡単です。

  1. 集計(結合)する「表」が同一様式(項目数とデータ数が同じ)
  2. 「表」が、"別々のシート" に分かれている
  3. 「表」のセル番地が同一(※ シートの同じ『位置』に表がある)

 

"統合機能"を使えば、「項目数」「データ数(行数)」が異なる「表」を集計できる

 "統合機能" を使えば、まったく様式の異なる『表』を集計(統合)することができます。

 「串刺し」を使う場合と異なり、同一シートにある複数の「表」を集計することができます。

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"統合機能"は、様々な状況に対応できる

 "統合機能" を使えば、様々な条件の『表』を "集計(統合)" することができます。

  1. "同じシート" にある『表』
  2. "異なるシート" にある『表』
  3. "異なるファイル" にある『表』
  4. "項目数""データ(行)数" の異なる『表』

 

(その2)では、"統合機能"を使う方法を説明します 

 

 

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