事務作業の省力化や資料作成に役立つ、Excelの使い方を紹介

Excelの機能を最大限に生かして、業務の省力化や経営状況を分析できる資料の作成方法を解説します。

"8桁の数値で入力された日付" を「日付(シリアル値)」に変換する(その1)

"8桁の数値で入力された日付" は、Excelでは「日付(シリアル値)」として認識されません

 

 

Excel「日付データを扱う場合注意が必要です

 年賀状のソフトやデータベースなどで、データ移行 の機能で"CSV形式でデータを書き出すと「2020年11月4日」の日付が「20201104」のように"8桁の数値" で書き出されることがあります。

 他にも、入力作業の軽減のために日付「8桁の数値」で入力する場合があります。

 この「8桁の数値」Excelでは「日付」として認識されません

 Excelに"日付" として認識させるためには「2020/11/04」のように「/」で区切る必要があります。

 入力済みの「8桁の数値」を使って"日数計算" をする場合はExcelで認識できる様式にする必要があります。

 

8桁の数値「20200101」は、「日付」と認識されない

 8桁の数値は、セルの書式設定の分類を「日付」にしても "日付形式" にはなりません

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「年・月・日」を「 / 」で区切ると、「日付」と認識される

 「年」と「月」と「日」の間に「 / 」を入れることで、Excelは「日付」と認識するので、セルの書式設定の分類を「日付」にすることで、日付形式にすることができます。

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Excelでは「日付」 "シリアル値で管理" します

 Excelは「日付」を「1900年1月1日を起点とした、"シリアル値" で管理しています。

 「年・月・日」「 /(スラッシュ)」で区切って「2020/1/1」のように入力すれば、Excelは自動的に「日付」と判断して "シリアル値" に変換されます。

 

表示は「2020年1月1日」でも、実際にはシリアル値に変換されています

 シリアル値はセルの設定を変更することで「日付形式」として表示することができます。

 セルの設定で分類を「標準」にすればシリアル値が表示されます。

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Excelで「日付」を "8桁の数値" で入力する場合があります

 会計システムでデータをExcelで使いたい場合や、年賀状ソフトの移行時などに内部データを出力(書き出し)する場合、出力された「日付データ」が "8桁の数値" になっている場合があります。

  • システム(ソフト)でデータを出力(書き出し)した場合
  • 入力作業の効率化

 

"8桁の数値" で入力されたデータは「計算」に使えない

 「日付」データ "シリアル値" であれば、「日数計算」「時間計算」をすることができます。

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「8桁の数値」Excelで認識できる様式」に変換する方法は複数あります。

  1. "TEXT関数" を使う
  2. "DATE関数""MID関数" を使う
  3. "取得と変換" の機能を使う(※ 日付形式に直接変換)

 この3つの方法で、3番目の「取得と変換」はExcel2016から追加された機能で、PoweQueryエディターを使うことで複数の表を1つにまとめる作業などを定型業務化できる機能です。

 この「取得と変換」には文字通り「変換」する機能があり、特定のフィールド(列)を変換(8桁の数値 ➡ 日付)することができます。

 この機能を使えば、関数を使ってシリアル値に変換する場合と異なり、変換作業を保存しておくことが出来るので、元データの内容を追加・修正しても"更新"できるので、関数で変換した場合のようにその都度作業をする必要がないので便利です。

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1."TEXT関数" を使って、「年・月・日」の間に「/」を挿入する

 TEXT関数を使って「シリアル値に変換する方法は、TEXT関数を使って年・月・日のそれぞれの間に区切りに「(スラッシュ)」を挿入することにより、Excelに「日付」と認識される様式にします。

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※ 「!(書式記号文字)」は、次に続く文字(今回の場合は "/" )が、書式記号としての特別の意味を持っていいなないことを表現するために入力します。

 

「/」で区切ることで、Excel「日付と認識

 「年・月・日」を「/」で区切ることにより、Excelが「日付」と認識しました。

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数式を「フラッシュフィル」下方向にコピー

 数式を入力したセルの右下の「  .」の部分 "ダブルクリック" して、「フラッシュフィル」の機能を使って下方向にコピーします。

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「日数計算」をする

 「/」で区切ることで、「日付として認識されたので、数式を使って「日数計算」することができるようになりました。

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 (その2)では、"DATE関数" "MID関数" を使う方法を説明します。

 

 

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