事務作業の省力化や資料作成に役立つ、Excelの使い方を紹介

Excelの機能を最大限に生かして、業務の省力化や経営状況を分析できる資料の作成方法を解説します。

条件付き書式を使って「罫線」を引く

条件付き書式で「罫線」を引けば、条件に合う箇所に自動で罫線を引くことができます

 条件付き書式を使えば、条件に合う場所に「罫線」を引くことができます。

 手動で「罫線」を設定した場合と異なり、データの内容を変更すれば、それに合わせて自動で罫線を引き直すことができます。

 

色々な条件で罫線を引くことができます

  1. 「月」が替わる場所に罫線を引く
  2. 「年」と「月」の区切りに、色違いの罫線を引く
  3. 「取引先」が変わる場所に罫線を引く

  

売上明細に罫線を引く

 売上明細の「適用」「補助科目」が変わる場所に色違いの罫線を引く条件を設定します。

  1. 「適用」が変わる所に「赤い罫線」を引く
  2. 「補助科目」が変わる所に「青い罫線」を引く

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条件付き罫線を使うメリット

  1. 内容が変わっても自動的に罫線が引き直される
  2. 元のデータの「数式」や「参照」に影響しない
  3. 既に引いてある罫線の書式を、条件を変えるだけで1度に変更できる
  4. 条件を削除するだけで、罫線を削除できる

 

「条件付き罫線」の設定方法

  1. 条件付き書式を設定したい範囲を選択
  2. 「ホーム」タブを選択
  3. 「条件付き書式」をクリック
  4. 「新しいルール」をクリック

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 新しいルールで「数式」を設定します

  1. 書式ルールの編集ボックスに「ルールの内容」を入力
  2. 数式「$F3<>OFFSET($F3,-1,0) 」と入力

    列を固定した複合参照にすることで、対象の行全体に罫線を引きます

    OFFSET関数「1つ上の行」を指定します

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罫線の設定をする

  1. 書式ルールの編集で「書式」をクリック
  2. セルの書式設定で「罫線」を選択
  3. 「セルの上端」に罫線を引くように設定

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OFFSET関数について

 条件で「上の行」と指定すると、その行が削除されるとエラーになってしまいます。

 1行上のセル」のように位置を指定することでエラーを回避することができます。

OFFSET関数で「1行上のセル」を参照する
  •  「A」の数式では、単純に上の行とは異なる」となっているので、「行を削除」した場合などに、参照先なしとして#REF!エラーになってしまう。
  •  「B」の数式ではOFFSET関数を用いて「1行上のセル」を指定してやることでエラーを解消できる。

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 「条件付き書式」を使えば、入力・集計用のシートを分かり易くしたり、分析資料のように変えることができます。

 

 

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