事務作業の省力化や資料作成に役立つ、Excelの使い方を紹介

Excelの機能を最大限に生かして、業務の省力化や経営状況を分析できる資料の作成方法を解説します。

VLOOKを使って「表引き」をする際の便利なテクニック

VLOOKUP関数を使う「表引き」にはいろいろな種類があります

 VLOOKUP関数検索キーを入力するだけで「表(リスト)」からデータを抜き出すことができる便利な機能です。

 VLOOKUP関数を「検索」に使う際に、工夫することでさらに使い易くなります。

 

蔵書の一覧表から書籍を検索(表引き)します

「管理番号」を入力すると「書名」が表示されるようにします
  • 数式「 =IFERROR ( VLOOKUP ( F4 , B4:D13 , 2 , FALSE ) ," " )  」
  • 「 IFERROR 関数」を使って、該当するデータがない場合は「空白」が表示されるようにします

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「蔵書の一覧表」テーブル化して、蔵書が増えることに対応します

  表を「テーブル化」してVLOOKUP関数参照方法を構造化参照にすることでデータが増えても、VLOOUUP関数の参照範囲を設定しなおす必要がありません。 

 VLOOKUP関数の「参照」名テーブル名の「蔵書にします。

  • 数式「=IFERROR ( VLOOKUP ( F4 , 蔵書 , 2 , FALSE ) , " " )  」
  • VLOOKUPの参照範囲をテーブル名の「蔵書」にします

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「検索方法」を簡単にする

  1. 検索キーを「A」「2」と入力すれば、数式で「A-002」に変換されるようにします。
  2. 「分類」「番号」を入力するセルに、名前を付け数式を分かり易くします。
  3. 検索キーを入力するセルに「リスト入力」を設定します。
  4. 検索結果がエラーにならないようにする。

1.「管理番号」をアルファベットと数字に分けて検索を容易にします

 「&」キーを使って、「分類」「番号」を連結します。

  1. 「管理番号」を2つに分けてアルファベット部分を「分類」に、数字部分を「番号」にします
  2. 2つに分けた「分類」と「番号」を「&」を使って結合します。
  3. TEXT関数を使って「番号」を3桁に変換します。数式「 =F5 & "-" & TEXT ( G5 , "000" )
  4. 書名に検索結果を表示します、数式「 =IFERROR ( VLOOKUP ( F5 & "-" & TEXT ( G5 , "000" ) , 蔵書 , 2 , FALSE ) ," " )

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2.「分類」と「番号」の範囲に名前を付けることによって分かり易くなります

  1. 名前を付ける「分類」のセルを選択
  2. 名前ボックスに「分類」と入力
  3. 名前を付ける「番号」のセルを選択
  4. 名前ボックスに「番号」と入力

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数式の参照セル「名前」に書き換えます
  1. 数式を変更する「F5セル」を選択
  2. 数式バーの「F5」の部分を選択
  3. 「F3キー」を押すと、「名前の貼り付け」ダイアログが開くので「分類」を選択

※ セルの名前「分類」は手入力でも入力できますが、F3キーを押して「名前の貼り付け」を使えば、入力ミスを防ぐことができます。

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参照セルを「名前」に変えることで数式が分かり易くなります

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3.「検索値」の入力をリストから選択できるようにします

 検索値を入力するセルに「リスト入力」を設定することにより、検索値の入力が簡単になります。

  1.  リスト入力を設定するセルをクリック
  2. 「データ」タブを選択
  3. 「データの入力規則」をクリック
  4. 「データの入力規則」を選択
  5. 入力の種類で「リスト入力」を選択
  6. 元の値のボックスに「A,B,C,D」と入力

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4.未入力の「データ」があった場合に対応する

 「著者名」が入力されていない「書名」を選ぶと、「データなし」エラーになり「0」が表示されてしまう。

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検索結果に空白「""」を加えることで「データなし」を回避する

 IF関数等を使っても回避できますが空白「 " " 」を加えることによって「データなし」と判別されることを回避できます。

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