事務作業の省力化や資料作成に役立つ、Excelの使い方を紹介

Excelの機能を最大限に生かして、業務の省力化や経営状況を分析できる資料の作成方法を解説します。

VLOOKUPで「該当結果が複数ある」データを抽出して表示する

「重複したデータ」を抽出して表示する

 

 VLOOKUP関数は、もっとも最初に該当するデータ(のみ)を抽出してしまうため、該当結果が複数あり「データが重複する場合」には使うことができません。 

 そのような場合は「COUNTIF関数」を使うことにより、重複したデータを探すことができます。

 今回は重複したデータを探すだけではなく、別表に抽出して表示させる方法を説明します。

 

Excel勤怠管理をする 

 Excelを使って勤怠管理をする場合などに、特定の職員の勤怠データだけを表示したい場合があると思います。

 しかし同じ職員に複数の勤怠データがある場合COUNTIF関数で検索するだけでは、その全ての内容を表示することができません

 そのような時に、COUNTIF関数VLOOKUP関数を組み合わせることによって、特定の職員の全ての勤怠データを別表に抽出することができます。

 

同じ職員の勤怠データを抽出します

 「名前」を入力すると、対象者の勤怠データがすべて表示されるようにします。

「社員番号」を入力すると、「名前」とその勤怠データが表示される

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同じ職員の3つの勤怠データ「別のデータ」になるよう「ID」を作成する

 同じ職員で「遅刻」「欠勤」「早退」と3つの勤怠データがある場合、その3つのデータが「別のデータ」になるよう「ID」を作成して区別する。

   

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COUNTIF関数を使って「社員番号」の前に「出現回数」を表示する

 COUNTIF関数で、1+社員番号」「2+社員番号」「3+社員番号」3つのデータに区別する。

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「社員番号」を入力すると、「名前」が表示されるように数式を入力

 VLOOKUP関数を使って「社員番号」を入力すれば「名前」が表示されるようにします。

 数式「  =VLOOKUP($H5&$I$2,$B:$F,3,FALSE)  

 数式「  =VLOOKUP("表全体","社員番号":"No.",3,FALSE )

 

   f:id:k-ohmori9616:20190927091807p:plain



「日付」データを表示させる

 VLOOKUP関数が参照する列番号を「4」にして、「日付」を表示させます。

 数式「 =VLOOKUP($H5&$I$2,$B:$F,4,FALSE)

 数式「 =VLOOKUP("表全体","社員番号":"No.",4,FALSE)

   

   f:id:k-ohmori9616:20190927093050p:plain

 

「勤怠状況」を表示します

 VLOOKUP関数が参照する列番号を「5」にして、「日付」を表示させます。

 数式「 =VLOOKUP($H5&$I$2,$B:$F,5,FALSE)

 数式「 =VLOOKUP("表全体","社員番号":"No.",5,FALSE)

   f:id:k-ohmori9616:20190927093135p:plain

 

 このように、一部が重複していても「異なるデータ」として扱わなければならない場合は、COUNTIF関数を使って「新たなフィールド(列)」を作成することで異なるデータとして扱うことができます。

 

 

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