ピボットテーブルは簡単に集計方法を切り替えることができます
「ピボットテーブル」は、元のデータを参照して別のシートに作成されます。
しかも元のデータを参照して集計するので元のデータは変更していないので、集計方法を簡単に変更することができます。
前年同月を比較する資料(集計表)を作成する
前年同月の数字を並べて表示する「2期比較」の資料は、時期(季節)によって状況が変化する要素を分析する際に有効な方法です。
この集計は、「複合集計」と「クロス集計」を組み合わせる必要があり、数式(SUMIF関数等 )を使う方法ではとても複雑になってしまいます。
ピボットテーブルを使えば、フィールドリストでドラッグ操作するだけで「複合集計」や「クロス集計」を設定することができます。
同時に、集計表に連動したグラフも作成できるので「分析資料」を簡単に作成することができます。
フィールドリストでドラッグ操作だけで、様々な分析資料が作成できます
フィールドリストでドラッグ操作をするだけの簡単な操作で、様々な種類の分析資料を作成することができます。
フィールド名を「行」、「列」、「∑ 値」のボックスにドラッグするので、表(グラフ)の構造をイメージしながら作成できます。
「複合集計」もフィールド名の「上・下」の配置がそのまま「どちらを主にするか」の設定になるので分かり易く操作できます。
集計表(ピボットテーブル)だけではなく、「グラフも連動して作成」されるので視覚的な分析資料を作成することができます。
「2期」比較から「通年」への変更も、ドラッグ操作で簡単に変更できます
ドラッグ操作で、「日付」と「年」の上下を入れ替えるだけで、「2期比較」から「通年比較」に切り替えることができます。
「2期比較」から「通年比較」に集計方法が変わりました
前年同月の情報を表現する「2期比較」
「日付」と「年」を複合集計にして2期比較をすることで、月(季節)毎の売り上げ状況の情報を把握することができます。
「軸」のボックスで、「日付」の下に「年」をドラッグ
DATAの推移を表現する「通年比較」
「年」と「日付」を複合集計にして、「通年比較」とすることで、売り上げの推移を把握することができます。
「軸」のボックスで、「年」の下に「日付」をドラッグ
顧客別の売り上げ状況
「顧客名」と「商品名」の「クロス集計」で、「どの顧客が、どの商品を買っているか」を表す分析資料になります。
商品別の売り上げ状況
「商品名(分類)」と「顧客名」を「複合集計」することによって、「どの商品が、どの顧客に売れているか」かを示す分析資料になります。
「商品名」と「顧客名」を複合集計、「支社名」でクロス集計
「商品名(分類)」と「顧客名」を複合集計し、さらに「支社名」でクロス集計することで、「どの支社が販売したか」の情報を加えることができます。
資料の分析に有効な、ピボットテーブルの様々な機能
ピボットテーブルには「分析作業」に役立つ色々な機能が用意されています。
表示する「フィールド(項目)」を選ぶことができる「フィルター」的な使い方ができる「スライサー」や、表示する「期間」を選ぶことができる「タイムライン」などがあります。
「スライサー」と「タイムライン」で情報を絞り込む
簡単な操作で、フィルターの機能を持つ「スライサー」と「タイムライン」を作成することができます。
「スライサー」を作成します
スライサーは同時に複数作成することができます。
- ピボットテーブル内のどこか1カ所を選択します
- 「ピボットテーブルツール」が表示されているのを確認
- 「分析タブ」を選択
- 「スライサーの挿入」をクリック
- スライサーの挿入で、作成するフィールド名にチェックを入れる
「顧客名」「分類」「支社名」の3つのスライサーが作成されました
「タイムライン」を作成します
- ピボットテーブルのどこか1カ所を選択
- 「ピボットテーブルツール」が表示されているのを確認
- 「分析タブ」を選択
- 「タイムラインの挿入」をクリック
- タイムラインの挿入で「日付」にチェックを入れる
タイムラインは、「バー」をドラッグ操作することで期間を変更します
「スライサー」と「タイムライン」を同時に使用することができます
「スライサー」は複数配置することができます
デザインを変更することもできます
- デザインを変更するスライサーを選択します
- 「スライサーツール」が表示されているのを確認
- 「オプションタブ」を選択
- スライサースタイルで「スタイル」を選択します
「スライサー」と「タイムライン」を使って情報を絞り込みます
「スライサー」と「タイムライン」はフィルター機能と同じ働きをします。
複数のスライサーを表示した状態で特定の項目を選択すると、他のスライサーで該当するデータがない項目はグレーアウトして選択できなくなります。
顧客名「A商事」➡ 取引のある支社は「本社」のみ ➡ 取扱商品は「その他」のみ
この機能により、データの内容を視覚的に把握することができます。
タイムラインでと、スライサーを組み合わせることもできます
タイムラインとスライサーを組み合わせることで、さらに情報を絞り込むことができます。
- 商品名 ➡ ココア
- 支社名 ➡ さいたま支社 「ココア」を売り上げたのは「さいたま支社」と「新宿支社」
- 顧客名 ➡ E商事 「さいたま支社」が「ココア」を販売したのは「E商事」
- 日付 ➡ 2016年
今回はピボットテーブルを使って「2期比較」やその他の様々な「分析資料」を作成することができます。
(その4)では、その他のピボットテーブルの機能「リレーションシップ」を使ってさらに複雑な分析資料を作成する方法を説明します。
- ピボットテーブルは簡単に集計方法を切り替えることができます