事務作業の省力化や資料作成に役立つ、Excelの使い方を紹介

Excelの機能を最大限に生かして、業務の省力化や経営状況を分析できる資料の作成方法を解説します。

ピボットテーブルの機能「グループ化」を使う

ピボットテーブルを使えば「集計」が簡単にできます

 ピボットテーブルを使えば、リスト形式の表から集計表を簡単に作成することができます。

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リスト形式の「表」からピボットテーブルを使って集計表を作成

 ピボットテーブルを使えば「集計表」が簡単に作成できます。

  1. ピボットテーブルにする「表」のどこか1カ所を選択
  2. 「挿入」タブを選択
  3. 「ピボットテーブル」をクリック
  4. ピボットテーブルの作成ダイアログ「テーブルまたは範囲を選択」でピボットテーブルにする範囲が正しく選択されているのを確認(※ 自動選択)
  5. ピボットテーブルレポートを配置する場所を「新規ワークシート」に指定
  6. 「OK」をクリック

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ピボットテーブルレポートが作成されました

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ボックスに、フィールド(項目)配置します

 「日付」「商品名」の2つのフィールド(項目)で、クロス集計した集計表を作成します。

  1. 「日付」「行」のボックスにドラッグ
  2. 「商品名」「列」のボックスにドラッグ
  3. 「金額」「∑ 値」のボックスにドラッグ

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「日付」「商品名」でクロス集計した集計表

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集計表の様式を変更して見易くします

 ピボットテーブルには、情報を見易くするための様々な機能が準備されています。

  1. 表示するフィールド(項目)を絞り込む「スライサー」
  2. 表示する期間を絞り込む「タイムライン」
  3. 任意のフィールド(項目)をまとめる「グループ化」

 

1.表示するフィールド(項目)を絞り込む「スライサー」

 「スライサー」を使えば、簡単に情報を絞り込むことができます。

  ※ 「フィルター」も同様の機能ですが、「スライサー」の方が簡単です

  1. ピボットテーブルのどこか1カ所を選択します
  2. 「ピボットテーブル分析」タブを選択します
  3. 「スライサーの挿入」をクリックします
  4. スライサーの挿入ダイアログで「商品名」にチェックを入れます
  5. 「OK」をクリック

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「スライサー」を使って、情報を絞り込みます

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2.表示する期間を絞り込む「タイムライン」

 「タイムライン」を使えば、表示する「期間」を簡単に設定できます。

  1. ピボットテーブルのどこか1カ所を選択
  2. 「ピボットテーブル分析」タブを選択
  3. 「タイムラインの挿入」をクリック
  4. タイムラインの挿入ダイアログで「日付」にチェックを入れる
  5. 「OK」をクリック

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「タイムライン」を使えば、簡単に期間を絞り込めます

 表示されているバーをドラッグ操作するだけで、「期間」を選択できます。

 期間の「種類」は、「月」以外にも「年」などを選択することができます。

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3.任意のフィールド(項目)をまとめる「グループ化」

 任意のフィールド(項目)をまとめて一つの項目として集計する、「グループ化」をことができます。

 

「四半期」でグループ化

 ピボットテーブル化するデータの範囲に「日付」のフィールド(項目)があるは、自動的に「四半期」のグループが作成されます(※ 作成されない場合もあります)

 ※ 「日付」のフィールドはシリアル値である必要があります

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「四半期」「月」で集計

 「行」のボックス「四半期」「日付」を配置することで、「四半期」と「月」の複合集計ができます。

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「四半期」「月」「日」で集計

 グループ化の機能を使うことで、「月」の下に「日」を表示させることができます。

  1. 「月」の部分の1カ所を選択し、「右クリック」します
  2. ドロップダウンリストから「グループ化」を選択します
  3. グループ化のダイアログの「単位」で「日」の部分をクリックして「ブルー」に色を変えます
  4. 「OK」をクリック

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「日」のグループが追加されました

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※ 数値に「位取り」を設定する
  1. 数値のどこか1カ所を選択して、「右クリック」する
  2. プルダウンリストから「値フィールドの設定」を選択
  3. 値フィールドの設定ダイアログで「表示形式」をクリック
  4. 「OK」をクリック
  5. セルの書式設定のダイアログで「数値」を選択
  6. 「位取り( , )を使用する」チェックを入れる
  7. 「OK」をクリック

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数値が千円単位で「位取り」されました

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 このようにピボットテーブルを使えば、簡単に集計表を作成することができます。

 今回紹介した「グループ化」の機能を使えば、「4月始まり(3月終わり)」の年度での集計も可能になります。

 さらに、ピボットテーブルで作成した集計表に連動した「ピボットグラフ」も簡単に作成できるので、より分かりやすい分析資料を作成することができます。

 

 

 

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