事務作業の省力化や資料作成に役立つ、Excelの使い方を紹介

Excelの機能を最大限に生かして、業務の省力化や経営状況を分析できる資料の作成方法を解説します。

「数式」や「関数」を使わずに集計する(その1)

ピボットテーブルを使えば商品名や顧客名毎の売上金額の集計を「関数」や「計算式」を使う必要がありません

 

 表の項目(フィールド)を集計するには「関数」「数式」を入力して行いますが、ピボットテーブルでは不要です。

 ピボットテーブルでは軸と軸に項目を指定」するだけで集計表が出来上がります。

 「合計」「平均」を求める程度の集計表は、「関数」の知識がなくても作成できますが、「複合集計」「クロス集計」をするためには関数や数式を駆使する必要があります。

 

データの集計方法は複数には、次のようなものがあります

  1. アウトライン
  2. フィルター機能(テーブル化)
  3. ピボットテーブル

 

 1.アウトラインは、データを「昇順や降順」に並べ替える必要があります

 アウトラインを使う集計は、集計をする前にデータを事前に「昇順や降順」に並べ替えておく必要があるという欠点があります。

 そのため後からデータを追加したときには、そのたびにデータを並べ替える必要があります。 

 その他にも複数の条件で集計」する場合には、操作が複雑になってしまいます。

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2.フィルター機能を使う時は、テーブル化しておくと操作が簡単です

 フィルター機能を使う場合には、テーブル化しておくと操作が簡単になります。

 この方法の欠点は、 フィルターで絞り込んだ「単一の条件」しか表示できない点です。

 他の「要素」との比較をする場合には適しません。

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3.「ピボットテーブル」を使って「売上表」を集計する

 ピボットテーブルは「エリアセクションに項目をドラッグ」するだけで集計することができます。

 

都道府県名」「宿泊先名」複合集計

 都道府県名」「宿泊先名」「行のボックスに重ねて配置すれば複合集計になります。

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「宿泊先名」、都道府県名」を配置したクロス集計

 「宿泊先名」を「列のボックスに移動すれば、クロス集計になります。

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「支店名」フィルター機能として加える

 フィルターをかけたい項目」をフィルターのボックスにドラッグするだけでフィルター機能を使うことができます。

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「スライサー」の機能でフィルターをかける

 コマンドで項目(フィールド)の種類を選ぶだけで作成される「スライサー」を使えば、より簡単にフィルターをかけて情報を絞り込むことができます。

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「タイムライン」の機能を使って、集計する期間を選択

 コマンドで「年」や「月」や「四半期」などの種類を選ぶだけで作成される、「タイムライン」の機能を使えば、期間で情報を絞り込むことができます。

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「2期比較」も簡単にできます

 行のボックスの「宿泊先名」の下に「年」をドラッグして重ねて配置するだけで、「2期比較」の複合集計ができます。

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グラフの作成も簡単にできます 

 設定不要で、グラフの種類を選ぶだけ「集計表」と連動したグラフを作成することができます。

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 このように、ピボットテーブルは「数式」や「関数」を使うことなくドラッグとクリックだけで集計ができるだけでなく、さらに高度な「分析資料」を作成することができます。

 詳しい操作方法と「ピボットテーブル」についての詳しい内容は、その2で説明します。

 

  

 

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