Excel2007からの新しい関数「MAXIFS」と「AVERAGEIFS」は、複数の条件を設定することができます
複数の条件で「最大値を求める」のが「MAXIFS関数」、「平均値を求める」のが「AVERAGEIFS関数」です。
従来の「MAXIF関数」や「ARERAGEIF関数」を使って20歳台(20~29歳)の「最大」と「平均」を求める場合、「入れ子(ネスト)」を使う方法で2つの条件「 >=20 」と「 <30 」を設定することで「20歳台」という年代別の条件を作成していました。
新しい「MAXIFS関数」と「AVERAGEIFS関数」では、複数の条件を設定できるようになりました。
そして、このように複数の条件から「最大」や「平均」を集計する際にも「ピボットテーブル」はとても便利に使うことができます。
Excel2007からの新機能「MAXIFS関数」や「AVERAGEIFS関数」は、複数の条件から「最大値」や「平均値」を求める関数です
- 数式「 = MAXIFS(参照範囲 , 年齢 , ">=20" , 年齢 , "<30") 」
- 数式「 = AVERAGEIFS(参照範囲 , ">=20" , 年齢 , "<30") 」
※ 他にも「SUMIFS関数」「IFS関数」なども、同様に複数の条件が設定できる。
同じことを「ピボットテーブル」を使ってやってみます
ピボッテーブルを使えば、簡単に年齢別の集計ができます。
「スライダー」の機能を使えば、簡単に「年台」を切り替えることができます。
グラフと「年齢」のスライダーも加える
スライサーを使って20歳代を表示します
ピボットテーブルを使えば、より多くの情報を視覚的に表現することができます。
- 「誰が1位なのか」の情報
- 2位・3位がだれなのか
- 1位とそれ以外にどれくらい差があるのか(※ 分布状況)
「平均」もコマンド1つで簡単に集計できます
具体的な操作方法
MAXIFS関数の具体的な使い方を説明します。
MAXIFS関数の設定方法
「MAXIFS関数」は「条件1」「条件2」「条件3」と条件を追加することができます
ピボットテーブルを使えば、関数(数式)を使う必要がありません
- 集計する「表」のどこか1カ所を選択します
- 「挿入」タブを選択
- 「ピボットテーブル」をクリック
ピボットテーブルが作成されました
- 「名前」を行のボックスへドラッグ
- 「年齢」を列のボックスへドラッグ
- 「スコア」を∑値のボックスへドラッグ
「年齢」を10歳ごとにグループ化します
- 行ラベルの「年齢」のどこか1カ所を選択して「右クリック」します
- ボックスで「グループ化」をクリックします
- 先頭の値を「20」に設定
- 末尾の値を「60」に設定
- 単位を「10」に設定
行ラベルの「年齢」が10歳ごとにグループ化されました
グラフを表示します
- ピボットテーブルのどこか1カ所を選択します
- 「ピボットテーブルツール」を選択
- 「分析」タブを選択
- 「集合縦棒」を選択
集合縦棒グラフが表示されました
「年齢」のスライサーを作成します
- ピボットテーブルのどこか1カ所を選択します
- 「ピボットテーブルツール」を選択
- 「分析」タブを選択
- 「スライサーの挿入」をクリック
- スライサーの挿入ボックスで「年齢」にチェックを入れる
スライサーが作成されました
集計方法を「平均」に変更します
- 「年齢」を行のボックスへ
- 「スコア」を∑値のボックスへ
- 「値」のラジオボタン「▼」をクリック
- 「値フィールドの設定」をクリック
- 値フィールドの設定で「合計」を選択
集計方法が「平均」に変更されました
グラフに「データラベル」を加えます
データラベルを「外側」に設定します
- 「グラフ」をクリックして選択状態にします
- 「ピボットグラフツール」を選択
- 「デザイン」タブを選択
- 「グラフ要素を追加」を選択
- 「データラベル」を選択
- 「外側」を選択
データラベルが追加されました
このように「最大値」や「平均値」を知りたいときに、ピボットテーブルを作成することにより簡単にいろいろな情報を知ることができます。
10歳刻みを、5歳刻みに変えるなど色々な変更が簡単にできます。
又、グラフも簡単に作成可能なので「視覚的」に情報を把握することもできます。
職員の年齢分布など職員台帳を「ピボットテーブル」化することで簡単に調べることができます。
- Excel2007からの新しい関数「MAXIFS」と「AVERAGEIFS」は、複数の条件を設定することができます