VLOOKUP関数はビジネスで多く用いられる便利な関数です
構文は、以下のようになります。
「検索値」に基づき「範囲」を検索し「列番号」で指定したデータを返します。
「商品コード」を入力するだけで、「商品名」が表示されます
「商品コード」を入力すると、別に用意した「商品台帳」を参照して「商品コード」に該当する「商品名」を表示します。
長い商品名なども簡単に表示できるだけではなく、「商品台帳」に「価格」等の情報を入力しておけば、その情報も表示することができます。
「新商品」を追加すると、数式を修正する必要がある
VLOOKUP関数の弱点は、参照先のデータに増減があると参照先の引数を変更する必要があることです
新しい商品を追加した場合は「数式」を修正して、参照範囲を変更する必要があります。
構造化参照にすれば、参照範囲が自動修正される
構造化参照は「VLOOKUP関数の参照先としてテーブルを指定する」ことです。
構造化参照は、参照先のデータに増減があっても数式の変更は必要ありません
参照先のデータ(表)を「テーブル化」しておくことで、データが増減しても自動対応します。
データ(行)の増減だけではなく、フィールド(列)の増減にも対応します
データの数(行)だけではなく、「価格」の様なフィールド(列)が増えても「テーブル」の範囲は自動で広がります。
「テーブル化」の方法
テーブル化したい「表」にカーソルを置いて「テーブル」コマンドを選択するだけでテーブル化されます。
注意点は「表」の範囲が自動選択されるので、表の周囲に「空白」を設けておくことです。
- テーブル化する「表」の1カ所にカーソルを置く
- 「挿入」タブを選択
- 「テーブル」をクリック
- テーブルの作成ダイアログで「範囲」が正しく選択されているのを確認
- 「OK」をクリック
※ 「範囲」は自動で選択されます
「テーブル名」を変更します
- テーブル名を変更する「テーブル」にカーソルを置く
- 「テーブルデザイン」タブを選択(※ テーブルにカーソルを置かないと表示されません)
- テーブル名ボックスに、テーブル名「商品台帳」を入力
表を「テーブル化」して作業効率を上げる - Excelの機能を活用して、事務作業の省力化や経営分析をする
VLOOKUP関数で、「商品コード」から「商品名」を表示させます
このようにVLOOKUP関数を使う際に、参照したい「表」をテーブル化しておき、参照する範囲の指定を「 B3 : C8 」の様に「セル番地」ではなく、「テーブル名」で範囲指定することで「絶対参照」になります。
テーブル化した表は、データ(行)やフィールド(列)が増減しても自動で対応するので、VLOOKUP関数の範囲設定を修正する必要がありません。
VLOOKUP関数を使う際には、範囲指定を絶対参照にするようにしてください。