ピボットテーブルには様々な計算方法が用意されています
分析資料を作成するには「ピボットテーブル」が便利です
ピボットテーブルを使えば、単純な「リスト形式の表」を簡単な操作で「集計表」に変えることができます。
しかし単純に数値を合計しただけでは情報を伝える「分析資料」にはなりません。
ピボットテーブルを使えば単純な合計だけではなく、様々な計算方法を使うことができるので、情報を伝える分析資料を作成するすることができます。
数式(関数)を使えば複雑になってしまう計算方法も、ピボットテーブルでは設定で選ぶだけで使うことができます。
ピボットテーブルに用意されている計算方法
- 総計に対する比率
- 列集計に対する比率
- 行集計に対する比率
- 基準値に対する比率
- 親行集計に対する比率
- 親列集計に対する比率
- 親集計に対する比率
- 基準値との差分
- 基準値との差分の比率
- 累計
- 比率の累計
- 昇順での順位
- 降順での順位
- 指数(インデックス)
「集計表」を「分析資料」に変える
複数の支店を持つ事業所で、「本社の売り上げに対して、各支店はどのくらい売り上げを挙げているのか」を分析する資料を作成するには色々な方法があると思います。
数値を合計するだけでは見ないものが「計算方法を変える」ことで情報が見えてくるようになります。
ピボットテーブルを使ってリスト形式の「表」から「集計表」を作成する
ピボットテーブルを使えばリスト形式の「表」から「集計表」を作成することができます。
※ ピボットテーブルの操作方法は、過去記事を参照してください
k-ohmori9616.hatenablog.com
「集計表」をグラフにする
「集計表」はそれぞれの「数値を確認」することはできますが「状況を把握」することはできません。
ピボットテーブルは、集計表に連動したグラフを簡単に作成することができます。
しかし、グラフは「全体の状況を把握」することはできますが、「個別の要素の状況」を把握するには適していません。
※ ピボットグラフの作成方法
- ピボットテーブルのどこか1カ所にカーソルを置く
- 「ピボットテーブル分析」タブを選択
- 「ピボットグラフ」をクリック
- グラフの挿入ダイアログで「縦棒」を選択
計算方法を「基準値に対する比率」に変更する
集計表の計算方法を「合計」から「基準値に対する比率」に変更することで、「本社と各支店の売り上げ状況の具体的な状況」が把握できるようになります。
「値フィールドの設定」で計算方法を変更する
ピボットテーブルには様々な計算方法が用意されています。
数式(関数)を使う場合は大変な計算方法も、ピボットテーブルでは「値フィールドの設定」から選ぶだけで計算方法を変えることができます。
計算の種類を「基準値に対する比率」にする
- 「合計/金額」のフィールドのラジオボタン「▼」をクリック
- プルダウンリストで「フィールドの設定」をクリック
- 値フィールドの設定ダイアログで「計算の種類」タブを選択
- 計算の種類のラジオボタン「▼」をクリックして「基準値に対する比率」を選択
- 基準フィールドを「支社名」に設定
- 基準アイテムを「本社」に設定
集計表の計算の種類が「基準値に対する比率」になりました
計算方法が「売上の合計額」から「本社の売上額との比率」に変わりました。
このように、計算の種類を変更することで「状況を把握しやすい資料」に変わります。
このようにピボットテーブルを使えば複雑な計算方法の集計表も、設定画面から選択するだけです。
全体の様子を説明する場合は「グラフ」を、より詳細な説明をする場合は計算方法を「比率」にすれば分かりやすい資料になります。