事務作業の省力化や資料作成に役立つ、Excelの使い方を紹介

Excelの機能を最大限に生かして、業務の省力化や経営状況を分析できる資料の作成方法を解説します。

「条件付き書式」を使って、財務諸表を「説明資料」に変える(その3)

他のシートのデータと比較した「情報」を加える

  その2では、一つのシート内に条件を設定する方法について説明しました。

 今回は「他のシートのデータと比較」して情報を表示する方法を説明します。

 この方法を使えば、1枚の資料に「2期比較」の情報を加えることができます。

 複数の資料を見比べて数字を目で追う必要がなく、とても見やすい資料になります。

 

他の表(同一のシートにある場合)を参照して、条件を設定する場合

平成29年後期」と「平成29年前期」の2つの表を比較する条件を設定します

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後期の点数が前期より5点以上増えた部分に条件を設定します
  1. 条件を設定する部分を範囲選択します
  2. 「ホームタブ」を選択します
  3. 「条件付き書式」をクリックします
  4. 「新しいルール」をクリックします

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「新しい書式ルール」で条件を設定します
  1. 「数式を使用して...」をクリックします
  2. 「次の数式を満たす場合に...」に、数式を使って条件を設定します

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  • 数式で指定するセルは、2つの表の同じ部分を選択します

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書式を設定します
  1. 書式ルールの編集で「書式」をクリックします
  2. セルの書式設定で「塗りつぶし」をクリックします
  3. 背景色を「赤」にします

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条件は絶対値の「点数」以外に、「割合」にすることができます

 前期より「5%上昇」した部分に「書式」を設定する数式

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今回は同一のシートにある2つの表を比較しましたが、「異なるシート」にある2つの表を比較することもできます。

 

  • この方法を使えば、毎月(毎年)同じフォーマットで会計ソフトから出力される「財務諸表」を用いて、様々な「資料」を作ることができます。
  • 「2期比較」をするために、「資料にフィールド(列)を追加してコピペ」するなどの「作業」が不要になります。
  • プロジェクターを使って「画面」で説明すれば、何枚もの資料を用意して「5%増加の場合の資料をご覧ください」、「次に7%増加の場合の資料をご覧ください」と分かりにくい説明をすることなく、即座に画面を切り変えて説明することができます。
  • 会議の説明資料だけではなく、自分で分析する際にも「情報」が読み取り易くなります。

 

その4に続く...

 

 

 

 

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