「TEXT関数」を使えば、「数値」を「指定した表示形式」で表示することができます
TEXT関数は指定した数値に表示形式を適用した文字列を返すことができる関数です。
この関数を使えば「参照元」の数値を、希望する形式にして「表示」することができます。
「元の数値」に手を加えることなく、別の場所に希望する「形式」で表示することができるので、資料を見やすくする場合などに有効な手段です。
TEXT関数で選択できる「表示形式」は色々なものがあります(※ 一部)
- 「hh」「mm」「ss」 ➡ 「時」「分」「秒」で表示
- 「AM/PM」 ➡ 「時刻」に応じて「AM」「PM」を表示
- 「 [ ] 」 ➡ 「経過時間」を表示
- 「yyyy」 ➡ 「西暦」を4桁で表示
- 「ggg」 ➡ 「和暦」の元号を表示
- 「m」 ➡ 「月」を数値で表(April)
- 「dddd」 ➡ 「曜日」を英語で表示(Saturday)
- 「DBNum1」 ➡ 「漢数字」で表示
集計結果を「文章」で表示する
下のように、表を使って売上高を説明する書類を作成する際に、単純に「数値」のみを表示するのではなく、「文書」で説明することで分かり易い書類になります。
集計結果の「数値」と「文書」を連結して表示する。
「平成30年2月の売上高は2,625,000円です」
「&演算子」を使って「数値」と「文書」を連結して表示する
「&演算子」を使えば、任意の「文字列」と「セルの値」を連結して表示することができます。
文字を表示したいセルに、数式を入力
数式「 ="平成30年2月の売上高は"&H17&”です” 」
この「&演算子」を使う方法は簡単にできるのですが、「&演算子」で直接「セル」を指定すると数値に位取りのための「カンマ区切り」などの書式が設定できない欠点があります。
TEXT関数を使って数値の「表示形式」を指定する
TEXT関数は「表示形式」を設定することができるので、その機能を使って数値に「カンマ区切り」を設定します。
TEXT関数の表示形式を「カンマ区切り」に指定する。
「=”平成30年2月の売上高は”&TEXT(H17,"#,##0円”)&”です”」
「個数」を表示
「 =”平成30年2月の売上個数は”&TEXT(G17,”0個”)&”です” 」
このように「&演算子」と、「TEXT関数」を併用することにより「参照表示」する際にも書式を設定することができます。
数値を「手入力」すると入力ミスが発生する恐れがありますし、表の数値を変更した際に修正し忘れる恐れもあります。
参照表示を活用して、分かり易くインパクトのある書類を作成してください。