「配列数式」を使えば、表全体の「単価」×「個数」の計算は簡単です
「単価」と「個数」だけが表示された「表」の総合計を計算するためには、通常「単価×個数 の合計」のフィールド(列)を追加する必要があります。
「配列数式」を使えば、フィールド(列)を追加することなく表全体の総合計を計算することができます。
※ 配列数式とは、配列(複数セル)を対象に、1つの数式を作成する式です
通常の方法で総合計を計算する
通常の計算方法で総合計(大計)を算出するためには、「列1」を追加して「個数」と「価格」を乗じた結果(小計)が必要になります。
「配列数式」を使って総合計を計算する
「配列数式」を使えば、「小計」のフィールド(列)を追加せずに総合計(大計)を計算することができます。
「配列数式」を作成
- SUM関数で「個数の範囲」と「価格の範囲」を乗じたものを合計する数式を入力し確定(ENTERキー)押さない状態にする
- 確定(ENTERキー)の代わりに「 SHIFT+CTRL+ENTER 」を押して確定する
配列数式の入力方法
配列数式を使う場合、対象になるフィールドの(項目)の範囲に「名前」を付けておくと数式が分かりやすくなります。
配列数式の仕組み
範囲と範囲をかけ合わせて、それをSUM関数で合計します
SUM関数を入力します
- 配列数式を入力するセルを選択します
- 数式「 =SUM ( 」と入力します
「個数」のテーブルを選択
- 「個数」のフィールドを範囲選択します
- 続いて「 * 」を入力します
※ 表をテーブル化しているので、範囲選択が「テーブル名」になっています
「価格」のテーブルを選択して、配列数式のコマンドを入力
- 「価格」のフィールドを範囲選択します
- 続いて「 )」を入力して数式を閉じます
- 「 CTRL+SHIFT+ENTER 」キーを押して数式を「配列数式」で確定します
配列数式を使えば、フィールド(列)を追加することなく総合計を計算することができます。
配列数式は「合計」だけでなく、IF関数を使って「条件にあったものの合計」をする時などにも使うことができます。
※ 配列数式を使う際の注意点
- 配列数式を修正・変更した際は、確定時にその都度「 CTRL+SHIFT+ENTER 」を使って確定する必要があります。
- 配列数式はまだ一般的ではないので、他の人も扱う可能性がある場合には注意して使う必要があります。(※ 数式の内容が読み取れない可能性がある)