事務作業の省力化や資料作成に役立つ、Excelの使い方を紹介

Excelの機能を最大限に生かして、業務の省力化や経営状況を分析できる資料の作成方法を解説します。

「クイック分析」で、データを「可視化」して情報にする

「クイック分析」を使えば、データを「可視化」して分かりやすい情報にすることができます

 

「クイック分析」を使って条件付き書式を設定する

 「クイック分析」には、条件付き書式「データバー」、「アイコンセット」、「上位」などのルールが用意されています。

 「グラフ」「スパークライン」などもクイック分析から設定することができます。

 設定方法は "データを範囲指定" して、「種類を選ぶだけです。

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予算達成率の表

 情報を分かりやすくするためにせっかく追加した「達成率」の情報も、"数字" ではなかなか伝わりません。 

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「データバー」を達成率のフィールド(列)に設定

 条件付き書式の「データバー」は、情報を "可視化して「達成の度合」を視覚的に見ることができます

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「アイコンセット」を達成率のフィールド(列)に設定

 条件付き書式の「アイコンセットは、"色" "形" で、数値を視覚化することができます。

 

予算達成の"度合"をアイコンセットの「3種類の矢印」の形で確認できます

 条件付き書式「アイコンセット」は、"色""形" で数値を視覚化してくれます。

 そして、条件付き書式を使うメリットは「列を追加する必要が無い」ので、「"表" の形を変える必要が無い」ので表に数式等を設定していても問題ありません。

  • 100%以上を   "上向き" "緑色" の矢印
  • 94%から99%を   "横向き" "黄色" の矢印
  • 93%以下を          "下向き" "赤色" の矢印   

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他にもいろいろな種類の「アイコンセット」があります

 「アイコン」いろいろな種類が用意されています、情報の種類で使い分けることで見やすい資料になります。

  • 100%以上は、 の丸
  • 95%以上は、      の丸
  • 95%未満は、      の丸  

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「クイック分析」を使って、条件付き書式を設定する

 「 クイック分析」は、分析したい範囲を選択して「右クリック」するだけで「条件付き書式」を設定することができます。

 

「クイック分析」を呼び出す

 条件付き書式を設定する範囲を選択し、「右クリック」すると表示される "ダイアログ" "クイック分析" を選択します。

  1. 条件付き書式を設定する範囲を選択し、そのまま「右クリック」
  2. 「クイック分析」をクリックして、ボックスから適用したいルールを選択
  3. 表示されるダイアログで、使いたい "書式設定" を選択します

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書式設定の 「データバー」で、「バーの長さ」で数値を視覚化

 条件付き書式の「データバー」は、各セルの大小の関係が視覚化され、一目で "量" が把握できます。

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書式設定の「カラー」で、点数でセルの色を変える

 条件付き書式の「カラー」は、データの分布の状況が一目でわかる資料になります。

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書式設定の「上位」で、「95以上」のセルの色を「赤」にして強調表示

 条件付き書式の「上位」は、「上位何%」「上位3つ」「下位3つ」などに "書式" を設定して強調表示することができます。

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「カラー」「アイコン」2種類を設定

 2種類の条件付き書式を設定することで、より多くの情報を資料に盛り込むことができます。

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「クイック分析」でグラフを作成

 条件付き書式以外に、「グラフ」もクイック分析から作成することができます。

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 このように「クイック分析」を使うことによって、簡単に資料を「視覚的」することができます。

 そしてこの「条件付き書式」を使うメリットは、「列(データ)を増やすことなく情報を加える」ことができることです。

 「クイック分析」は、元の「表」に手を加えない(変更しない)ので、表を眺めるだけでは分かりにくいときに、気軽に使って分析作業をすることができるので便利です。

 

条件付き書式の "設定を変更" する

 「クイック分析」を使えば簡単に「条件付き書式」の設定ができます。

 しかし、「クイック分析」では 書式の内容(条件)を変更することができません

 条件付き書式の "設定" を変更したい場合は、「条件付き書式」から設定する必要があります。

 

条件付き書式を設定する

 条件付き書式は、ホームタブの「条件付き書式」から設定します。

  1. 条件付き書式(データバー)を設定する範囲を選択します
  2. 「ホーム」タブを選択
  3. 「条件付き書式」を選択
  4. 「データバー」を選択
  5. 「色」を選ぶ

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「条件付き書式」を使って、財務諸表を「説明資料」に変える(その1) - 事務作業の省力化や資料作成に役立つ、Excelの使い方を紹介

 

データバーの書式を設定します
  1. 「ホーム」タブを選択
  2. 「条件付き書式」を選択
  3. 「ルールの管理」をクリック

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データバーを分かり易くするために「最小値」を設定します

 今回のデータのように「全てのデータが90%以上」の場合は、最小値を「80%」に設定することでデータの差が強調されて、読み取りやすくなります。

 ※ 「任意の最小値」を設定する際は、種類を「%」ではなく「数値」にします

  1.  書式ルールの表示を「このテーブル」にする
  2. 「ルールの編集」をクリック
  3. 最小値の種類を「数値」にする
  4. 値を「0.8」にする

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「最小値」"80%"のデータバー

 初期状態では「セル幅」を基準にして「バー」の長さが設定され、各データの「差」が少ない場合は見にくくなるので、最小値を変更することで見やすくなります。

 

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「3つのアイコンセット」アイコンの種類を選ぶことができます

 アイコンセットはいろいろなものが用意されているので、データの内容により使い分けます。

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