事務作業の省力化や資料作成に役立つ、Excelの使い方を紹介

Excelの機能を最大限に生かして、業務の省力化や経営状況を分析できる資料の作成方法を解説します。

ピボットテーブルの「ドリルダウン」で詳細な情報を表示する

ピボットテーブルの「ドリルダウン」の機能を使えば集計結果の "数値" の詳細な内容を表示することができます

 

「分析資料」は、内容を説明する資料が不可欠

 分析資料を作成したときは必ず「説明資料」を作成する必要があります。

 データを様々な方法で集計した分析資料は、その "集計値" の根拠を把握しておく必要があります。

 「集計結果」がなぜそうなったのか、元になるデータを分析してその理由を把握しておかなければなりません。

 しかし用意した説明資料も、プレゼン時に「このイレギュラーな数値はどうしてこうなったのか」と想定外の質問をされると大変です。

 詳しい資料を作成し、「質問されることが予測される "数値" 」についてあらかじめ準備して質問に対応すると、質問する側は「他の "数値" に関して新たな疑問」が生まれてくることがありキリがありません。

 作成した分析資料が複雑なほど、その根拠を説明するのが困難になってしまいます。

 すべての "数値(集計値)" を詳細に説明することは不可能なので、「調査して後ほど説明します」となってしまいます。

 ピボットテーブルの「ドリルダウン」の機能を使えば、内訳(詳細)を知りたい "数値" をダブルクリックするだけで内訳(詳細)が表示されます。

 

※ ピボットテーブルの作成方法はこちらを参照してください

k-ohmori9616.hatenablog.com

 

「数値」をダブルクリックするだけで、内訳が分かる「ドリルダウン」

 ピボットテーブルで作成した「集計表」は、内訳を知りたい "数値(集計値)"をダブルクリックするだけで、その数値の内訳が表示される「ドリルダウン」の機能が用意されています。

 ピボットテーブルで作成した「表」の意のセルの「数値」をダブルクリックすると、ドリルダウンの機能で別シートが作成され「その "数値"の詳細な内訳が表示されます。

 

集計表の内容を知りたい"数値"をダブルクリックするだけ

 「商品名」「日付」クロス集計した「集計表の "詳細" を知りたい "数値"」ダブルクリックするだけでその「内訳」が表示されます。

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※ クロス集計に関しては、こちらを参照してください

アンケートの集計に「ピボットテーブル」を使う - 事務作業の省力化や資料作成に役立つ、Excelの使い方を紹介

 

ピボットテーブルの作成方法はこちらを参照してください

k-ohmori9616.hatenablog.com

 

「ドリルダウン」で詳細な内容を表示する

 ピボットテーブルの詳細な内容を知りたい「数値のセル」をダブルクリックするだけで、別シートが作成され「その数値に関係するデータ(行)」が表示されます。

2016年6月の「無糖コーヒー」の合計額の詳細な内容

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2月の「カフェオレ」の売り上げの詳細な内容 

 カフェオーレの2月の売上高「2,167,500」セルをダブルクリックするだけで、別シートが作成され、"内訳(データ行)"が表示されます。

 

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※ 作成された「集計表」には "合計行" が無いので「2,167,500」の数値はありません

※ 「表」に集計行を追加することで「合計」が表示されます(※ 下で説明)

 

詳細な内容は「別シート」に表示されます

 詳細な内容を知りたい"数値" をダブルクリックすると、その数値を含むすべてのデータ(行)を抜き出し、別シートでフィルターがかかった状態で「表(テーブル)」が作成されます。

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「テーブル」の機能を使ってさらに情報を活用する

 ドリルダウンで作成した「表」はテーブル化されているので、そこからさらにフィルター機能を使って絞り込んだり集計行を追加することもできます。

表を「テーブル化」して作業効率を上げる - 事務作業の省力化や資料作成に役立つ、Excelの使い方を紹介

 

「F商事」のみを表示

 ドリルダウンで作成した「テーブル化された表」を、フィルター機能を使ってさらに絞り込むことかできます。

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「集計を追加

 ドリルダウンで作成された「集計表」には、「合計行」が無いので「ドリルダウンした "数値"に該当するものがない ので分かりにくい場合があります。

 そのときは、テーブルデザイン「集計行」を加えることでドリルダウンに使った "数値" を表示することができます。

 ※ 追加される「集計」行は、行数が増えても必ず最下行に表示されます。

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「集計行」の表示形式は変更できます

 「集計行」の表示形式には、「合計」以外にも「平均」「個数」「最大」「最小」などがあります。

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表を「テーブル化」して作業効率を上げる - Excelの機能を活用して、事務作業の省力化や経営分析をする

 

 このようにピボットテーブルで作成した「分析資料」は、元になるデータと連動している状態で数値は確定していない「アクティブな(生きた状態)です。

 「ボックス」に配置しているフィールド(項目)を変更して集計方法を変更したり、「集計結果の内訳を即座に更新」することができます。

 また「元データの修正・変更を集計表に反映(更新)」することができます。

 分析資料をプロジェクター等でプレゼンする際にこれらの機能を活用して、説明しながら「集計表を作り変えたり」集計結果をリアルタイムに変更することで、質問者の要望に即座にに答えることができます。

 

 

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